多くの人の憧れの食材であるキャビア・チョウザメが、現在のように多くの人に知られるまでには、どのような歴史があったのでしょうか。
今回はキャビア・チョウザメの歴史について、ご説明致します。
※諸説あります。
チョウザメの歴史
チョウザメは、シーラカンスらと同じく古代魚の一種。恐竜が多く生息していたとされる2億年前のジュラ紀初期には既に生育していたと言われています。
また人類にとっても大昔から食されてきました。エジプトにあるハトシェプスト女王の廟からは紀元前1460年頃のチョウザメが刻まれたレリーフが残されています。古代ギリシャではアンフォラ(大型の壺)1杯分のチョウザメ肉に羊100頭以上もの高値が付けられたとも言われています。
古代ローマ時代は「ロイヤルフイッシュ」、中国では「煌魚(エンペラーフイッシュ)」と呼ばれ、時の王や皇帝に献上された歴史も持っています。
14世紀当時のイングランド王エドワード二世が、チョウザメに初めて名前をつけたと言われており、クジラやイルカ等と共に、チョウザメを「聖なる魚」として扱う様命じた―。と言われています。
キャビアの歴史
紀元前4世紀には哲学者・アリストテレスがチョウザメの卵についてコメントを残していたため、食されていたと想像されます。12世紀頃にはロシア正教会、ギリシャ正教会がキャビアを認可し、当時は安価でかつ栄養価の高い栄養補給食品としてロシア全土へ普及しました。この頃はキャビアよりもチョウザメの魚肉の方が高価だったであろうことが伺えます。
1564年、イタリアのルネサンス期の料理人が執筆した料理本には現存する中でキャビアが使用された最古のレシピが記載されています。1600年頃にはシェイクスピアによる有名な戯曲”ハムレット”内で、贅沢の表現としてキャビアが挙げられており、この高級志向の流れがそのまま現代に繋がっていると考察されます。
まとめ
キャビア・チョウザメの歴史についてご説明しました。
GINZA TOKYO取扱のキャビアはグレー系の粒々で雑味のない、クリーミーな味わいが特徴。くせが無く、バランスの良い味わいはどんなジャンルの料理にも合います。
ぜひご賞味ください。